私は不妊治療を経て無事に妊娠できました。
しかし妊娠してからの方がハラハラドキドキすることが多かったです。
もうすでにお腹に大事な命が宿っていますからね!
この命に何かあったらと思うと気が気じゃないわけです。
つわりなどはある程度心の準備ができていたのですが、妊娠してから初めて知ることには戸惑いっぱなしでした。
今回はそんな私の妊娠生活の中でもおそらく一番悩んだ、
妊娠12週前後のNT(赤ちゃんの首の後ろの浮腫)についての話です。
妊娠10週目・赤ちゃんの首の後ろの浮腫(NT)を指摘される
妊娠10週の妊婦健診のことでした。
その日もいつもと同じ流れでエコーをしてもらい、すぐに話を終えて帰れるかと思いきや…
「赤ちゃんの首の後ろの浮腫が気になるね」
と、おもむろに先生が切り出しました。
(先生からは教えられませんでしたが、この首の後ろの浮腫のことをNTというんだそうです)
首の後ろの浮腫?気になるってどういうこと?
と、ポカーンとなっている私に先生が説明をしてくれました。
先生の話を簡単にまとめると
ちなみに浮腫を測るのに一番適していると言われているのは12週とのこと。
また2週間後に診てみましょうということでその時の健診は終わりました。
健診の帰り道、とぼとぼ歩きながら先生に言われたことを全部夫に連絡を入れました。
あまりに急な話だったので自分の中でもどうしたらいいのかわからず、スマホにかじりついてひたすら調べる日々。
ある程度の情報を読破し、自分の中で次のように整理ができました。
1.妊娠12週の胎児の首の後ろの浮腫が分厚い場合(3mm以上)、染色体異常(ダウン症など…)や胎児水腫などの可能性がある
2.上記の場合は羊水検査などの出生前診断を勧められる
3.出生前診断を行う場合にはその結果がでたときにどうするのか決断を迫られる
正直なところ、妊娠中で1番悩んだり不安になったりしていたのはこのときでした。
「もし次の健診の時に出生前診断を進められたら…」
「出生前診断を受けてもし決断を迫られるようなことになったら…」
あらゆる可能性を考えては戸惑い、悩みました。
1人ではグルグル考え込んでしまうので、夫にも何度も相談。
夫との話し合いを重ねた結果、私たち夫婦は次のような心構えで12週の健診に臨みました。
・12週の健診で出生前診断を勧められたら受ける。
・検査の結果、何かしら異常があっても赤ちゃんが生きられるような場合は産む。
お腹の中で亡くなってしまったり、外の世界では生きられないような場合には辛い選択をとらないくてはなりません。
命さえ助かるのあれば産みたいというのが夫婦の決断でした。
妊娠12週目、首の後ろの浮腫は…?
いよいよ12週目になり、健診の日を迎えました。
この日は夫も仕事を調整して一緒に病院まで来てくれました。
私の名前が呼ばれ診察室に入り、さっそくエコーを促されます。
ちなみに夫は何かあれば呼ぶということにして、待合室にて待っててもらいました。
先生から
「先週指摘した浮腫がどうなっているか診てみましょう。今日は浮腫が測れるまでは粘るからね。」
と言われ、診察台にあがりました。
先生がエコーで赤ちゃんの向きを見極めながら浮腫の厚さを測ろうとしてくれます。
今日は粘ると先生に言われてたので、いつもより長い時間がかかるかと思いきや…
赤ちゃんが空気を読んだのかすぐに真横を向いてくれ、無事に浮腫の厚さを測ることができました。
結果は…1.3mm!
3mm以下であることにほっとし、先生からも大丈夫そうだから夫を呼ばなくてもいいと言われました。
出生前診断の話をする場合には夫にも一緒に話を聞いてもらおうと思ってたみたいです。
自分なりにこの2週間、ネットで検索し続けてだいぶと情報も得ていたので、
「浮腫が薄い=障害がない」
というわけではないことは重々わかってはいました。
でもこのときばかりは少しホッとしました。
NTが気になったので胎児ドックへ
実は10週の健診で先生から言われたこと、ネット調べたことなど色々考えて「胎児ドック」なるものを別病院で予約してました。
胎児ドックは簡単にいうと、とっても念入りなエコーです。
通常の健診よりも背骨や心臓、鼻骨の形成など念入りにチェックし、異常がないかを確認してくれます。
このときに何らかの不安要素がある場合も羊水検査などの出生前診断を勧められることが多いんだそう…
夫とも色々話し合い、
「12週の健診で何事もなくても、一度専門の病院でお腹の赤ちゃんを念入りに診てもらいたい」
というのがあったので行くことに決めました。
ちなみに胎児ドックは保険適用外なのでお高めです。
病院によっては料金が異なるかと思いますが、私が言った病院は2~3万ぐらいでした。
(うろ覚えですみません…)
胎児ドックをやってる病院は限られてます!
自分の見てもらいたい時期に予約が取れるとは限らないので、受けると決めたら早めに予約した方がいいです!
また自主的に受けられる出生前診断は私が受けた胎児ドックの他にも
新型出生前診断(NIPT)
というものがあります。
最近はだいぶと認知度が高く、話題にもなったのでご存知の方も多いですよね。
こちらは妊娠10週から採血のみで受けられる検査で、血液から分析してくれるので正確性も胎児ドックより上です。
費用は胎児ドックよりさらにお高く18万ほど(実施している病院にもよりますが)かかります。
しかし費用が高い反面、メリットもあります。
例えばこちらのNIPT平石クリニック
では
・全国各地の提携病院で土日も検査することが可能
・陽性反応が出た際に羊水検査費用を全額負担してくれる
・検査に伴うリスクが低い(1回採血するだけ)
・年齢制限がなく夫婦同伴でなくても受けられる
・希望すれば検査結果で性別も教えてくれる(染色体検査なので性別は確定)
という手厚いサービスがあります。
もし妊娠10週をすぎて、
「お腹の赤ちゃんのことが心配で出生前診断を受けたい!」
という方は、夫婦の意見と費用の都合がつけば胎児ドックより新型出生前診断の方が色々わかるのでおすすめです。
ただ新型出生前診断も万能ではなく、すべての疾患がわかるわけではないということは頭に置いておいてくださいね。
検査でわかるのは13トリソミー(パトー症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、21トリソミー(ダウン症候群)、性染色体異常、全染色体異常、微小欠失などです。
私たちは当時の家計状況から費用面で胎児ドックを選びましたが、もし出せる余裕があればNIPTも考えたかったです。
そんなこんなで私が実際に胎児ドックを受けたのは13週目。
この日は私一人だけで行きました。
いつもと違う病院だったこともあり最初からすごく緊張しました。
問診票を記入して待合室にて待機しているとさっそく名前が呼ばれました。
診察室に入ってすぐにエコーへ。
このとき初めてお腹のエコーを体験しました!(それまでは下からのエコーだったので…)
胎児ドックということもあって、いつもと違う4Dのエコーです!
かなり立体的に赤ちゃんが見られました!
先生は手馴れているようで、チェックすべきポイントをサクサク調べながら説明してくれました。
このときも浮腫についてはしっかり診てもらってます!
どうやらお腹の赤ちゃんは今のところとても順調で、特に心配なところはないとのことでした。
そしてなんと…!
もうすでに性別がわかりそうだということで教えてもらいました!
(先生からは「あくまで予想だからね」と念押しされましたが…)
先生の予想はずばり男の子!
実は私たち夫婦もbabynub(12週前後の赤ちゃんの真横のエコーから性別が予測できるもの)を知って、エコーの写真から男の子じゃないかなと予想してました。
そして実際に生まれたのは男の子だったので、私たち夫婦と先生の予想は見事に当たってたんですね!
そんなこんなでうちの子は割と早くの段階で性別わかっちゃいました。
(実際に性別が確定したのはもう少し後でしたが)
赤ちゃんの首の後ろの浮腫(NT)についてのまとめ
私は妊娠10週目でNTを指摘されました。
それからはお腹の赤ちゃんに何か大変なことが起きているんじゃないか、ちゃんと元気に生まれてきてくれるのかと色々心配になる日々。
健診と胎児ドックの結果、幸い私たちのベビーは浮腫が薄く、他に問題が見当たらなかったので安心を得ることができました。
実際に生まれたあとも元気にスクスク育っています。
しかし必ずしも『浮腫が厚い=染色体異常』というわけではありません。
中には浮腫が厚くても健康で元気に生まれてくる子も多くいると話を聞きますからね!
正直なところ、赤ちゃんに病気があるかないかは生まれないとわからないことも多いです。
お医者さんの中には浮腫の厚さはあてにならないからそもそも測らないという考えの方もいるようですしね。
ただ、NT自体が不確定なものであっても出生前診断を受けるかどうかの目安にはなります。
大切な子どもの命のことです。
出生前診断を受けるか否かを含め話し合い、家族で支え合ってくださいね。